IV. 商品編
商品の概念と分類が重要です。特にコトラー教授のマーケティング論では商品とは何か?
ジュエリーの名称と種類。
IV-1.商品概論:商品の分類とジュエリー
1.商品のなりたち
- 商品の概念。顧客が求めるのは商品そのものではなく、ベネフィットだ!
- 3つのレベル---中核的な商品、現実的な商品、拡大的な商品。ブランドマークの入ったパッケージは◯◯的な商品。
- 商品の構成要素。a~gまで覚える。
2.商品の分類
- 使用目的による分類。生産材とは何か?目的によって変わってくることに注意!
- 購買慣習による分類。ジュエリーは?シルバーアクセサリーは?
- ライフサイクルによる分類。順番を間違えないように。コストがかかるのは?買い換え需要があるのは?
IV-2 ジュエリーの商品知識
ジュエリーコーディネーターに直接必須の知識。
1.ジュエリーの種類
基本的にはジュエリーは専門品。ですが、価格帯や顧客属性によっては、買回品となる場合もあります。
ハイ・ジュエリー:宝石、デザイン、技術、すべてが高品質。
2.リング:各部位の名称を知る。
- 石座、中石、脇石、爪、腰、肩、腕。指なじみ。
- 中石。カットについて復習しておきましょう。ファセット、カボション・・・カービングってどんな石でしたか?
3.リングの基本デザイン
- ソリテール、サイドストーン、取巻き、一文字、マルチストーン
- パヴェ、カクテル・リング・・・石の留め方で呼び名が変わります。
- 腕の形から・・・一本腕、V字腕、抱き合わせ腕、割り腕など。見た目そのままなので問題ないでしょう。
4.リングの様々な呼称
【つける指から】
- ピンキー・リング・・・小指につける。
- ブライダル・リング。薬指につける。有名。
- 中指リング。中指につける。当たり前^^ 大振りのリングがよい。
- インデックス・リング・・・「人を導き教える」人差し指。親指側がぶつからないので、自由度がありますよ。
- サム・リング・・・親指。「権力や権威」「弓を引くとき使われた」なるほど。
- トゥ・リング・・・足の指。アフリカ、インドの種族。サンダル履きでつけるとカワイイ。
【結婚に関して】
- ブライダル・リング。結婚指輪と婚約指輪、両方。
- 結婚指輪(マリッジリング)---欧米では金が主流。日本はプラチナ好き。
- 婚約指輪(エンゲージ・リング)---男性から女性へ。給料の◯倍???
【アニバーサリーに関して】
- エタニティ・リング---結婚記念日や子供の誕生の日に、夫から妻へ。全周にメレ留め(永遠に変わらない・・・)。半周程度、メレが留めてある「ハーフ・エタニティ」があるが、「20年程度は変わらないだろう・・」という意味(もちろんウソです)。
- ベビー・リング---子供が産まれた記念に。ペンダントにも出来ます。
【昔からいわれのあるもの】
- ポージー.リング---14〜18世紀に「愛の言葉を刻んだリング」を贈ることが流行した。今でも若いカップルには喜ばれます。
- シグネット・リング---「印章」の意味。平面に押す。メンズの印台リングも。インタリオ(凹面)、カメオ(凸面)のシール・リングもチェック。
- リガード・リング---19世紀に流行。メッセージリングとも呼ばれる。
【宝石に意味を持たせたもの】
- 誕生石リング---生まれ月の守護石。災難をよけ幸せがくる。
- 星座石リング---占星術により決められた宝石。エンゲージリングやお守りとして。
【組み合わせによるもの】
- 3連リング---2連リング、5連リングなど。カルティエのスリー・ゴールド・リングが有名
- セット・リング・・・一文字とV字など、組み合わせると「ゴージャス」に。
- コンビ・リング---2種類以上の地金を使用。造語の日本語。
【その他】
- カレッジ・リング、チャーム・リング、スネーク・リング。軽く見ていきましょう。
5.ネックレス
※ネックレスは、首周りに付けるジュエリーの総称です。
【ネックチェーン】
- 種類が多いですが、全て覚えて下さい。
- アズキ、喜平、ボール、ベネチアン、ヘリンボーンは一般的。喜平のアレンジも多いです。
【連タイプ】
真珠のネックレスに代表される玉が連なったタイプ。その他、珊瑚、水晶、トルコ石などが使われる。
【ワイヤー・タイプ】
チョーカーサイズが一般的。
【ドッグ・カラー・タイプ】
犬の首輪のように、首にぴったりした幅広のもの。
【シャワー・タイプ】
ビブ・ネックレスとも呼ばれます。「よだれかけ」の意味。胸にかけて広がるデザイン。
【ペンダント・タイプ】
よく見かける吊り下がりのあるもの。「プチ・ネックレス」=宝石のワンポイント付き。
【オメガ・タイプ】
ワイヤー・タイプに似ていますが、断面がギリシャ文字のΩの形をしているパーツをつないだもの。
ネックレスの長さの呼び名
- チョーカー、プリンセス、マチネ、オペラ、ロープ、ロング・ロープ。
- 上記すべての長さとコーディネートを。2連、3連にして華やかなのは?
ネックレスの留め金具
- ちょっと細かいところまで把握しましょう。
- クラスプの種類。どんなネックレスにどんなクラスプが向いているか?
- 引き輪:引き輪側の丸カンがロウ付けされていない理由は?
- アジャスター:長さ調整用の「目の粗い」チェーンがついてます。
6.ペンダント
- バチ環---チェーンを通す部分で、三味線のバチの形に似ていることが名前の由来。ペンダントトップにバチ環のついているもの、一体になっているものなど、デザインは様々。
- 「プチ・ペンダント」「ロケット」「モーニング・ジュエリー」それぞれどんなペンダント?
7.イヤリング/ピアス
- 耳に付けるジュエリーはすべて「イヤリング」が正式。
- フープ、スタッド、ドロップ、各タイプの特長?
- 留め金具として、スクリュー、クリップ、ミックス・タイプがある。特長は?軽めのイヤリングによく使用されるのはどのタイプ?
- ポストとキャッチ。金属アレルギーに注意。
- キャッチ直結タイプ、クリップ・タイプ、キャッチレス・タイプ。特長?
- アメリカン・タイプ、ジプシー・タイプ。ピアス・ホールにひっかけるだけ。
8.ブローチ
古代ギリシャの「フィブラ」が原型となっている。服を留める安全ピンのようなもの。
- 留め方で「安全ピン・タイプ」「スティック・ピン・タイプ」「タック・ピン・タイプ」「クリップ・タイプ」
- 上記それぞれの特長を覚える。
- 重量を軽くするための手法は?
- ピンの位置は、中心より上?下?ピン先は外または◯向き。
9.ブレスレット
- 種類を覚えましょう。大きくは「チェーン・タイプ」と「バングル・タイプ」
- チェーン・ブレスレットの種類。打ち抜いたコマなどが連なったものは◯◯◯ブレスレット。テニス・ブレスレットは◯◯◯◯◯◯が全周に入ったもの。
- バングルの種類。形から覚えられると思います。
- バングルのサイズ、円形で内径60mm。
- チェーンの長さ。女性は16〜18cm。男性は21cmくらい。
- 留め金は?
- アームレットとアンクレット。アンクレットの長さはチェーンで22cmくらい。
10.メンズ・ジュエリー
- 男性特有のものとして、「タイ・ホルダー」「カフ・リンク」がある。
- タイ・バー、タイ・クリップ、スティック・ピン、タイ・チェーン。
- カラー・クリップ、カラー・バー、カラー・ピン、カラー・チップ。
11.帯留め/ティアラ
- ティアラ---皇室の晩餐会、結婚式で見かける女性用の頭飾り。
- 帯留め---帯に閉める金具紐という平打の紐に通して使うジュエリー。真珠やさんごが多い。
- 帯留め金具「コキ」